生肉が健康にもたらす影響
生食ブーム到来?
今ペットのごはんの与え方に、ひとつのムーブメントが巻き起こっているのをご存知でしょうか。
それは「生食(なましょく)」。
字面の通り、未加熱の生の食材を与えることで、生肉や生骨、生の野菜、果物をそのまま与える方法です。とはいえ、人間は生肉を食べるとお腹を壊してしまうことから、我が家のペットに生肉を与えても本当に大丈夫なの?と不安に思われることでしょう。いいえ、ご安心ください。
生食は世界的に広がっています
実は生食という概念は、すでに世界各地に広がっており、ここ日本でも生食に切り替える家庭は増えている傾向にあるといわれています。生食のメリットとしては、次の3つ。
- 消化されやすいため胃腸に負担をかけない
- うんちの量やにおいが減り、口臭や歯の問題も起こりにくくなる
- 動物性タンパク質が豊富で、栄養価を損なわずに摂取できる
注意点として、体調不良など免疫力が下がっているときに食べさせてしまうと、消化力低下によって病気になる懸念があるため、健康状態を確認してから与えるようにしてください。
生肉を与えてみませんか
生食のブーム到来に伴い、生肉を与えることが広まりつつあります。生肉のメリットとしては、免疫力を高める効果やアレルギー改善に効果があること。一方、デメリットとしては、通常のドライフードと比べると割高で、肉の状態によっては食中毒や寄生虫被害がでる可能性があることです。犬の消化器官はとても強く、よっぽど腐っていない生肉でない限り食中毒になる可能性は低いといわれていますが、新鮮であれば新鮮であるほど好ましいことに変わりはありません。
ペットの食生活の変化について
はるか昔に逆上ってみると、犬は人と出会う前、群れ単位で行動し、群れで協力しながら狩りを行う肉食動物だったといわれています。一方、人もまた家族単位で行動し、狩猟や穀物など採取する原始的な生活を送っていました。
そして時代が進むと、人は動物を家畜化し、穀物をつくるようになり、犬を狩猟に連れて行くようになったといわれています。そしてその頃から犬の食事は人間の残飯などが主となったため、雑食化したといわれています。
時代をぐっと前に進めて近現代になると、食品の加工技術の発達とペットの増加と共に、犬・猫たちの食生活もガラリと変わることになりました。人がファストフードやコンビニなどで手軽に食べ物を摂取できるようになったように、ペットの食事も簡素化の道をたどったのです。そこから生まれたのが、そう、現代のペットフードです。長期間の保存が可能で、必要な栄養がそれひとつで補える、そんな手軽さからペットフードはあっという間に世界に普及しました。
生肉ではなくドッグフードを食べるようになった犬たちの変化
近代の犬や猫たちは、ペットフードが主食となったことで、それまであまり口にしてこなかった穀物類を摂取するようになりました。その結果、代謝など体の機能の面において変化、ある種の適応能力を身につけていったといわれています。特に犬の変化が著しいようです。
しかし、適応能力を身につけた一方で、生肉を噛み切る必要がなくなった犬たちの歯は、歯垢が蓄積しやすくなり、歯周病などの歯にまつわる疾患にかかりやすくなったといわれています。また、食べ物の多様化により栄養過剰な状態に陥ることで、肥満傾向に陥りやすくなるなど、生肉を食べていた時代にはなかった問題も起こっているのが実情です。そして今、冒頭でご紹介した生食ブームに呼応するかのように、改めて生肉を食べることが見直され、世界的にそのムーブメントが広がろうとしています。
牛・馬生肉のメリット
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メリット1
病気にかかりにくくなる
生肉の酵素には免疫力を高めたり、癌のリスクを低減させたりする効果が期待できます。生肉を食べた方がさまざまな病気にかかりにくくなるといえるでしょう。
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メリット2
肥満を防止する効果がある
ペットフードに比べ、生肉の方がペットは消化しやすいということが分かっています。また糖類の吸収を抑えることができるため、生肉を食べた方が太りにくくなるといわれています。
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メリット3
アレルギーの改善
生肉を食べた場合、添加物摂取をしないので、皮膚トラブルなどの原因になるアレルギーを改善することができるでしょう。
牛・馬生肉のデメリット
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デメリット1
お金がかかる
市販のペットフードに比べて、生肉は高価です。
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デメリット2
手間がかかる
食材のカットや、冷解凍に手間がかかる。
負担の少ない牛・馬生肉の食べさせ方
新鮮な生肉をあたえること
人間用に販売されているものであれば、基本的に問題ありません。最近では犬専用に売られている牛・馬生肉もありますので、探してみてください。
少しずつ与えること
ペットフードを急に牛・馬生肉に変えてしまうと、体調を崩してしまうペットもいるようです。まずは牛・馬生肉をドッグフードに少しずつ混ぜて慣れさせる必要があります。
上記2点に気を付けて、ペットの健康のために牛・馬生肉を与えてみてはいかがでしょうか。
牛・馬生肉の保存方法について
生肉がペットの健康によいことがわかってきました。
それでは、味や風味を落とさずに美味しいお肉を食べさせるには、どう保存したら良いのでしょう。
新鮮な生肉をあたえること
その方法のひとつとして注目を集めているのが、超低温冷凍です。
-60℃の超低温度帯で、冷凍保存することで、肉のたんぱく質の酵素分解や脂肪の酸化を防止することができます。その結果、鮮度が落ちることなく、味や風味もそのままにペットに提供することができるとして、愛犬家・愛猫家の注目をにわかに集めるようになりました。
ペットの健康に良いとされる生肉を、最善の状態で提供できる超低温冷凍。それを実現するコンパクトな専用冷凍庫があるのはご存知でしょうか。
日本のペットフード事情に大きな変化をもたらすことが期待されている、この商品の詳細を少しのぞいてみましょう。